特集 不整脈の診断と治療―ポイントをおさえよう
不整脈の治療
【患者を前に】
洞不全症候群・房室ブロックに対するペースメーカーの適応
石川 利之
1
1横浜市立大学医学部循環器腎臓病内科学
pp.2234-2238
発行日 2013年12月10日
Published Date 2013/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107236
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ポイント
◎ペースメーカーの適応を決めるうえで最も重要なことは,自覚症状および心不全の改善と失神による転倒,骨折などの事故の予防である.
◎房室ブロックに自覚症状を伴う場合は,ブロックのタイプにかかわらずペースメーカーの植込み適応となる.
◎恒久的3度房室ブロック,覚醒時の高度房室ブロックおよび3秒以上の心停止,MobitzⅡ型2度房室ブロックは自覚症状の有無やブロック部位にかかわらずペースメーカーの植込み適応となる.
◎洞不全症候群の生命予後は比較的良好とされており,ペースメーカー植込みの適応は徐脈に基づく自覚症状による.
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