特集 ここまで来た不整脈治療―明日からの診療に役立つ最新のアプローチ
[Chapter 4] 上室性不整脈・徐脈性不整脈に対するアプローチ
洞不全症候群・房室ブロックの治療
矢那瀬 智信
1
,
清水 悠
1
1東京大学医学部附属病院 循環器内科
キーワード:
徐脈性不整脈
,
ペースメーカ
,
洞不全症候群
,
房室ブロック
,
刺激伝導系ペーシング
,
リードレスペースメーカ
Keyword:
徐脈性不整脈
,
ペースメーカ
,
洞不全症候群
,
房室ブロック
,
刺激伝導系ペーシング
,
リードレスペースメーカ
pp.941-949
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika132_941
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▪徐脈性不整脈は,病態により洞不全症候群・房室ブロックの2種類に大別され,確立した治療法はペースメーカだけである.
▪ペースメーカ植込みの適応は徐脈の程度に応じて検討する必要があり,洞不全症候群は基本的に予後良好なため自覚症状が重要となるが,房室ブロックは突然死の原因となりうるため自覚症状だけでなく心電図上の診断も重要である.
▪刺激伝導系ペーシングやリードレスペースメーカなどの新たなシステムの開発により,心機能低下や感染症といった合併症の予防など,従来の治療の限界を補うことが期待される.
© Nankodo Co., Ltd., 2023