特集 内科医のためのクリニカル・パール2
呼吸器
〔心にのこる症例〕
呼吸器系全体の理解が重要であった症例
陳 和夫
1
1京都大学大学院医学研究科呼吸管理睡眠制御学講座
pp.1572-1575
発行日 2013年9月10日
Published Date 2013/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402106979
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症例1
16歳男性.緊急手術後の気管切開口閉鎖後,不眠.
頸椎疾患(環軸椎亜脱臼,頭蓋陥入症)で通院中に症状が増悪し,緊急手術(頸椎C1前方除圧術)が行われ,気管切開術も施行された(1997年2月26日).2週間後に後頭頸椎後方固定術(C1~4),腸骨骨移植術も施行され,その後2週間抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)の徴候もみられたが,改善し,2回目の手術施行後約20日目に気管切開口が閉鎖された(3月31日).
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