特集 最新の動脈硬化診療―どう診断し,どう治療するか?
予防と治療の進め方
抗血小板薬
堀内 久徳
1
1東北大学加齢医学研究所
pp.1066-1071
発行日 2013年6月10日
Published Date 2013/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402106849
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ポイント
◎血小板は速い流れのなかでも障害血管に相互作用することができるので,動脈血栓症発症に重要な役割を演ずる.
◎そのため,抗血小板薬はハイリスク症例の脳梗塞や心筋梗塞の予防に用いられる.
◎冠動脈ステント留置後一定期間はステント血栓症予防のため,アスピリンとADP受容体拮抗薬の2剤併用抗血小板療法が必須である.
◎抗血小板療法は,心血管イベントの予防効果とともに出血性合併症の増加は避けられず,功罪を考えて施行すべきである.
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.