連載 こんなときどうする?内科医のためのリハビリテーションセミナー・11
肝臓疾患
伊藤 修
1
,
上月 正博
2
1東北大学大学院医学系研究科内部障害学分野
2東北大学大学院医学系研究科障害科学専攻
pp.338-340
発行日 2013年2月10日
Published Date 2013/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402106671
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症例
〔56歳,女性〕
既往歴:高血圧,脂質異常症,変形性膝関節症
現病歴:33歳時に健診で肝機能障害を指摘され,肝生検により脂肪肝と診断された.グリチルリチン製剤,肝臓加水分解物投与で肝機能は改善した.46歳時に肝機能障害が再燃し,体重80kgで肥満があることから食事療法を指導された.しかし,食生活の改善はなく肝機能障害は持続,51歳時の肝生検で非アルコール性脂肪肝炎(nonalcoholic steatohepatitis:NASH)と診断された.ピオグリタゾンの投与により肝脂肪化と線維化は改善したが,体重は最大103kgまで増加,ADL低下もあるため,リハビリテーション(以下,リハ)目的に当科入院となった.
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