今月の主題 連携して診る腎疾患―タイムリーな紹介から患者マネジメントまで
絶対に見逃してはいけない腎疾患診察のポイント
画像検査からわかるようになったこと
岡田 浩一
1
1埼玉医科大学医学部腎臓内科
pp.1900-1903
発行日 2012年11月10日
Published Date 2012/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402106516
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ポイント
★画像診断で確定しうるCKDの原因疾患は,多発性囊胞腎などに限られており,現時点で腎生検診断に代わるものではない.
★腎血流ドップラー法によって測定される腎実質内の小動脈のresistive indexは,CKDにおける腎機能障害進行の独立したリスク因子となる.
★CTアンギオによる三次元再構成腎動脈血管像は,腎動脈狭窄の診断において感度・特異度ともに90%を超える優れた検査法である.ただしヨード造影剤による造影剤腎症の発症には,十分に注意する.
★BOLD-MRIなどの新たな画像診断は,CKDの経過観察や治療効果判定において,腎生検に代わる非侵襲的な検査法として期待される.
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