Japanese
English
特集 めまい診療のNew Trend
《最新のめまい診断》
画像検査
Image diagnosis
寺西 正明
1
,
曾根 三千彦
1
Masaaki Teranishi
1
,
Michihiko Sone
1
1名古屋大学耳鼻咽喉科
pp.22-28
発行日 2017年1月20日
Published Date 2017/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201150
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POINT
●最近の画像診断の進歩により内耳疾患で画像所見が得られることが多くなり,内耳疾患における画像診断の重要性は大きくなってきている。
●3D-FLAIR MRIは,内耳内の微細なタンパク質や出血,微細なガドリニウム(Gd)を検出できる。内耳炎では,内耳の血管透過性亢進により静脈内のGdが内耳に漏出し内耳造影効果が認められる。
●8倍希釈のGdを鼓室内に注入24時間後,3D-FLAIRおよび3D-real IRを3TのMRIで撮影することにより内リンパ水腫の画像化が可能になった。さらに,現在では通常量Gdを静脈注射4時間後にMRIにて内リンパ水腫画像を得ることができ,両耳の内耳を一度の造影剤静注で評価できるようになった。
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