特集 いま,内科薬はこう使う
代謝・栄養障害薬
フィブラート系薬剤
南雲 彩子
1
,
白井 厚治
1
1東邦大学医療センター佐倉病院内科・糖尿病内分泌代謝センター
キーワード:
ベザトールSR
,
ベザリップ
,
リピディル
,
トライコア
,
ビノグラック
,
リポクリン
Keyword:
ベザトールSR
,
ベザリップ
,
リピディル
,
トライコア
,
ビノグラック
,
リポクリン
pp.289-290
発行日 2012年11月1日
Published Date 2012/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402106445
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フィブラート系薬剤は,主にトリグリセリド低下作用を有し,HDL-コレステロール(HDL-C)を上昇させる作用がある.トリグリセリドは,VLDL,レムナントによって運ばれており,動脈硬化とは間接的にかかわる.フィブラート系薬剤の抗動脈硬化作用は必ずしも確立はしていないが,冠動脈疾患発生を抑制するとの報告もあり,機序としては,脂質低下作用以外に,peroxisome proliferator-activated receptor(PPAR)-α活性化が直接,間接的に作用することが挙げられている.食事療法,運動療法,飲酒制限のみでは改善しない高中性脂肪血症に対するフィブラート系薬剤の使い方について述べる.
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