今月の主題 痛風・高尿酸血症診療の新展開
内科医が診る痛風関節炎とその臨床
低尿酸血症の臨床的取り扱い
市田 公美
1
1東京薬科大学病態生理学教室
pp.1355-1357
発行日 2012年8月10日
Published Date 2012/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402106092
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ポイント
★無症状で,臨床検査所見に異常を認めない低尿酸血症は,ほとんどが腎性低尿酸血症である.
★腎性低尿酸血症は,合併症として尿路結石と運動後急性腎不全を認めることがある.
★日本人の腎性低尿酸血症の多くは,URAT1をコードしている遺伝子SLC22A12の変異による.
★運動後急性腎不全は,運動の数時間後から出現する腰背部痛を主徴とする.
★運動後急性腎不全では,腎障害に伴い血清尿酸値は正常になり,通常低尿酸血症を確認することができない.
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