今月の主題 新規経口抗凝固薬の光と影
新規経口抗凝固薬とワルファリンの類似点と相違点
【新規経口抗凝固薬とワルファリンの選択】
冠動脈疾患を合併した心房細動症例
伊苅 裕二
1
1東海大学医学部循環器内科
pp.1034-1036
発行日 2012年6月10日
Published Date 2012/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105999
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ポイント
★冠動脈疾患に対する冠動脈インターベンション(PCI)は有効な治療法であるが,ステント植込み後に抗血小板薬の内服が必要な点は欠点である.
★心房細動を合併するPCI症例には抗血小板薬を用いるべきか,ワルファリンを用いるべきか,明らかなエビデンスはない.
★データが不足した現状においては,PCI後2剤の抗血小板薬が必要な期間には抗血小板薬を使用することが良い方法かもしれない.
★抗血小板薬が必須な期間後において,抗血小板薬を続けるかワルファリンに戻すかという判断を,臨床医は症例ごとに行わなければならない.
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.