今月の主題 神経内科エマージェンシー―日常臨床でどこまで対応できるか
これらの症状に遭遇したときに何を考えるか―診断へのアプローチ
【遭遇することの多い症状】
頭痛
濱田 潤一
1
1北里大学医学部神経内科学
pp.575-579
発行日 2012年4月10日
Published Date 2012/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105879
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ポイント
★救急で対応する頭痛の診断では,的確な問診を要領よく行うことが重要である.
★まず二次性頭痛,特にクモ膜下出血などの脳血管障害,髄膜炎,脳炎,側頭動脈炎などの迅速に対応すべき頭痛の見当をつける.
★一次性頭痛は生命にかかわるものではないが,患者の不安感が強い.
★慢性頭痛であっても非定型的な臨床所見がみられれば精査が必要である.
★診断が不確実であるにもかかわらず漫然と鎮痛薬を投与することは避ける.
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