今月の主題 視ないで診る消化器疾患―考える内科医のアプローチ
内科医がリードする消化器疾患の治療戦略
慢性膵炎
朴沢 重成
1
,
佐伯 恵太
1
,
宮田 直輝
1
1慶應義塾大学医学部内科
pp.1630-1634
発行日 2011年9月10日
Published Date 2011/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105380
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ポイント
★慢性膵炎診療におけるプライマリケア医の最も重要な役割は,注意深い問診と身体所見による膵性疼痛かどうかの判断である.血液検査では明らかな異常が認められない場合もある.
★初期の診断と治療計画策定のためには,専門施設への早めのコンサルテーションが行われるべきであり,経過観察中も常に専門施設との密な連携が望ましい.合併症および膵癌の早期発見のために画像検査の定期的なフォローアップが必要である
★患者には慢性膵炎の自然経過をきちんと理解してもらい,病期に応じた治療と栄養管理を行う必要があることを理解してもらうようにする.断酒と禁煙指導が必須である.
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