今月の主題 内科疾患の予防戦略
循環器疾患の予防戦略
肺血栓塞栓症の二次予防
池田 聡司
1
,
古賀 聖士
1
,
前村 浩二
1
1長崎大学循環病態制御内科学
pp.1216-1220
発行日 2011年7月10日
Published Date 2011/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105270
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ポイント
★肺血栓塞栓症の二次予防としては,特に骨盤腔から下肢における深部静脈血栓症の制御が重要である.
★下大静脈フィルター留置の適応は,静脈血栓塞栓症を有し,抗凝固療法が使用できない状況,もしくは十分な抗凝固療法を行っているにもかかわらず,静脈血栓塞栓症を再発している際に推奨される.
★下大静脈フィルターは静脈血栓症の再発を誘発する可能性があり,極力,早期に回収するのが望ましい.
★ワルファリンによる抗凝固療法の継続は,患者の静脈血栓に対する危険因子を鑑みて,静脈血栓症発症後,3カ月以上続けるかどうかを考慮する.
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