今月の主題 脂質異常症―動脈硬化症を予防するためのStrategy
現在までに明らかにされたエビデンス
脂質異常症治療が脳卒中に及ぼす効果
小林 一貴
1
,
横手 幸太郎
1
1千葉大学医学部附属病院糖尿病・代謝・内分泌内科
pp.765-768
発行日 2011年5月10日
Published Date 2011/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105159
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ポイント
★脂質異常症と脳卒中との関連性は,脳出血や脳梗塞などの病態により異なる.
★高コレステロール血症および低HDL血症は,脳梗塞の危険因子である.
★スタチンによる脂質低下療法は脳卒中,特に脳梗塞の発症抑制効果を示す.
★スタチンによる脳卒中の再発抑制については用量や脳出血リスクのさらなる検討を要する.
★本邦の脂質低下療法と脳卒中に関するエビデンスとしてはMEGA study やJELISがある.
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