連載 The M&M reports 見逃し症例に学ぶ内科ERの鉄則・20
65歳男性 主訴 右上肢脱力感
長谷川 耕平
1,2
,
岩田 充永
3
1ハーバード救急部 マサチューセッツジェネラル病院
2ブリガム&ウィメンズ病院
3名古屋掖済会病院救命救急センター
pp.696-702
発行日 2011年4月10日
Published Date 2011/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105140
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救急レジデントH:
糖尿病の既往をもつ65歳,右利きの男性が突然発症の右上肢脱力のため救急外来に搬送となりました.来院1時間前,昼食中に右手でコップを保持できなくなり落としてしまったとのこと.頭痛と嘔気もあったそうです.その後,20分ほどで徐々に右上肢脱力は改善,来院時には正常に戻ったようです.そのほか,頭部外傷,複視,失語,構語障害,下肢脱力,しびれ感などはなかったとのこと.
既往歴は高血圧と糖尿病のみ.服薬はメトフォルミンとアテノロールのみで,喫煙歴は1箱/日×40年とのことでした.
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