今月の主題 緊急画像トラブルシューティング―内科医のためのPearlとPitfall
扉
岩田 充永
1
1名古屋掖済会病院救命救急センター
pp.545
発行日 2011年4月10日
Published Date 2011/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105102
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わが国の多くの医療機関では,画像診断の非専門医(内科医や救急医)も容易に画像検査にアクセスできる環境であると思います.この環境は多大な恩恵をもたらしていることは疑う余地がありませんが,救急診療の現場で初診時に正しい診断が下せなかった事例が発生すると,患者側からは「あの時に検査しておけば診断できたのではないか?」と,また,病院管理職からは「なぜ検査しておかなかったんだ.とりあえず検査はたくさんやっておけ.困ったらCT撮っておけばいいんだよ」という類の発言に遭遇することはないでしょうか?
確かに画像検査はわれわれに多くの情報をもたらし診療の大きな武器となりますが,とりあえず画像検査をしておけば,すべての見落としが防げるという誤解が,医療を利用する側だけでなく医療を提供する側にも存在するのは残念なことです.
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