今月の主題 関節リウマチを疑ったら―診断・治療のUpdateと鑑別すべき膠原病
関節リウマチと鑑別が必要な疾患とその特徴
【若年~中年で多い疾患】
血清陰性脊椎関節炎(SNSA)
八田 和大
1
1天理よろづ相談所病院膠原病センター
pp.218-221
発行日 2011年2月10日
Published Date 2011/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105018
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ポイント
★SNSAはリウマトイド因子が陰性の背椎関節炎をきたす疾患群である.
★代表疾患はASであり,反応性関節炎,腸炎関連関節炎,乾癬性関節炎などがある.
★RAと異なり関節炎のみならず脊椎炎,仙腸関節炎,末梢関節炎,付着部炎をきたしうる.
★治療反応性もRAと若干違いがみられるので,注意すべきである.
★既存の疾患には入らない分類不能な脊椎関節症(uSpA)にも注目すべきである.
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.