今月の主題 呼吸不全の診療
呼吸不全を招く疾患
ARDS:急性呼吸促迫症候群
鎌田 浩史
1
,
長谷川 直樹
1
1慶應義塾大学医学部呼吸器内科
pp.1381-1385
発行日 2010年8月10日
Published Date 2010/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104565
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ポイント
★ARDSは肺の炎症による肺血管内皮細胞および上皮細胞傷害に伴う肺胞隔壁の透過性亢進を特徴とする,急性発症,両側性陰影,低酸素血症を呈し,心原性肺水腫ではない病態と定義されている.
★原因として,直接的肺損傷だけでなく,全身性炎症反応症候群(SIRS)の一部として発症するもの(間接的肺損傷)が少なくない.
★治療は,原疾患に対する治療が基本であり,基礎疾患によらない共通の治療として,呼吸管理療法が重要である.
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