今月の主題 ウイルス肝炎―日常診療のポイント
C型肝炎の日常診療
治療の適応,選択の実際
筬島 裕子
1
,
中川 美奈
2
,
坂本 直哉
2
1東京医科歯科大学医学部消化器内科
2東京医科歯科大学医学部消化器内科分子肝炎制御学講座
pp.437-441
発行日 2010年3月10日
Published Date 2010/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104361
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ポイント
★ALT異常値を示すC型肝炎ウイルス感染者は,原則としてすべて抗ウイルス療法の適応となるが,初回治療例ではウイルス量,genotypeにより治療法を選択する.
★再治療例はペグインターフェロン・リバビリン併用療法が治療の基本であるが,年齢,性別,肝疾患進行度,ウイルス遺伝子変異(コア領域,ISDR),ウイルス量などを参考にし,治療法を選択することが望ましい.
★併用療法の非適応例や無反応例では,進展予防(発癌予防)を目指したALT値とAFP値の正常化,あるいは安定化のための治療法を選択すべきである.
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