特集 CT・MRIアトラス Update―正常解剖と読影のポイント
骨軟部
各論
肩関節の疾患
佐々木 泰輔
1
,
山本 祐司
2
1あおもりPET画像診断センター放射線科
2弘前大学医学部整形外科
pp.390-395
発行日 2009年11月30日
Published Date 2009/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104206
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一般的に関節疾患はMRIのよい適応だが,筆者のまわりの画像診断医には肩関節のMRIを不得手とする者が多い.その原因を推定すると,まず解剖がやや複雑で正常変異も多いこと,膝などに比べると構造が小さく損傷機序も複雑なこと,などが挙げられる.
本稿では,肩MRIの読影の基本について簡潔に説明したい.取り上げる疾患も,腱板損傷,脱臼,スポーツ外傷に限定し,損傷の細かな分類や亜型についてはあえて触れないのでご容赦いただきたい.なお,提示する症例は関節鏡や手術で診断が確認されたものである.
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