特集 CT・MRIアトラス Update―正常解剖と読影のポイント
腹部
各論
尿管・膀胱
稲田 悠紀
1
,
松木 充
1
,
鳴海 善文
1
1大阪医科大学放射線医学教室
pp.333-339
発行日 2009年11月30日
Published Date 2009/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104198
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正常解剖
●尿管
尿管は腎盂から連続する長さ約30cm,径約5mmの管腔臓器である.大腰筋の腹側を下内側に走行し,生殖(卵巣,精巣)動静脈の背面を横走する.小骨盤腔では総腸骨動脈と交叉して腹側を通り,仙腸関節付近まで下行すると正中方向に曲がり,膀胱後壁を正中から約2.5cmのところで斜め前方に貫いて終わる.尿管には生理的狭窄が3カ所〔①腎盂尿管移行部(ureteropelvic junction:UPJ),②総腸骨動静脈との交叉部,③尿管膀胱移行部(ureterovesical junction:UVJ)〕存在し,尿管結石が嵌頓しやすい部位である(図1).
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