特集 CT・MRIアトラス Update―正常解剖と読影のポイント
腹部
各論
腹膜・腸間膜
高司 亮
1
,
松本 俊郎
1
,
森 宣
1
1大分大学医学部放射線医学講座
pp.304-311
発行日 2009年11月30日
Published Date 2009/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104195
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腹膜・腸間膜は,さまざまな腫瘍性病変および炎症性病変の重要な波及経路となりうることから,CTを中心とした画像診断を正確に行うには,これらの正常解剖の知識が必須となる.
腸間膜はその複雑な解剖学的特徴から,従来のCT横断像のみでは十分に評価ができないことも少なくなかった.近年,multidetector-row CT(MDCT)の普及により,1mm-sliceなどのthin-sliceでの多断面再構成像による評価が可能となり,各間膜や腹膜コンパートメントの認識が十分可能となった.
本稿では腸間膜の正常解剖とその代表的疾患について,主にMDCTで撮像された症例の供覧を中心に概説する.
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