今月の主題 ガイドラインを基盤とした心不全の個別診療
心不全の治療
【慢性心不全の内科的治療】
慢性心不全の治療ストラテジー―一般療法の注意点
安斉 俊久
1
1慶應義塾大学医学部循環器内科
pp.1277-1279
発行日 2009年8月10日
Published Date 2009/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104009
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ポイント
●慢性心不全の背景には,交感神経系,レニン・アンジオテンシン系(RAS)など神経体液性因子の賦活化による悪循環が存在している.
●食塩制限は,血圧低下に加え神経体液性因子を抑制し,慢性心不全あるいは心腎連関の病態に対して良好な効果をもたらす.
●身体的・精神的ストレスの解除は一般管理として重要であるが,適度な運動は運動耐容能を増加させ,神経体液性因子を抑制するとともに長期予後を改善し,精神面にも良好な影響をもたらす.
●長期予後改善のためにも禁煙は必須であり,飲酒も原則として禁止する.
Copyright © 2009, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.