今月の主題 訴え・症状から考える神経所見のとり方
認知症・レベル低下と決めつけたくなる訴え
「物忘れ」を訴える患者の診察法―記憶障害とそのほかの障害との鑑別
Heike Schmolck
1
,
河合 真
2
1Behavioral Neurology, Ruan Neurology and Neuroscience Center, Mercy Clinics
2トヨタ記念病院統合診療科
pp.296-299
発行日 2009年2月10日
Published Date 2009/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103789
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ポイント
●「物忘れ」は記憶の障害とは限らない.神経疾患と精神疾患もしくは良性の(臨床上問題にならない)記銘力障害を区別する.
●病歴聴取で訴えに応じて診断の仮説をたてる.
●簡易な認知検査では診断を確認する作業になる.
●典型的なAlzheimer病の症状を認識できるようになる.
Copyright © 2009, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.