今月の主題 浮腫をどう診るか
浮腫の治療をめぐる話題
心不全,ネフローゼ,肝硬変の輸液―細胞外液量が増加している患者への輸液の考え方
小松 康宏
1
1聖路加国際病院腎臓内科
pp.2056-2059
発行日 2008年11月10日
Published Date 2008/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103609
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ポイント
●全身性浮腫は細胞外液量過剰状態にあるので,Na制限と利尿薬が治療の中心である.
●うっ血性心不全,肝硬変では細胞外液量が増大しNa貯留状態にあるが,「有効動脈容量」は減少しており動脈系の圧受容体が刺激され,腎臓でのNa排泄が障害されている.
●浮腫患者に輸液療法を処方する際には,過剰なNa,水負荷とならないようにする.
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