今月の主題 一般内科医が診る循環器疾患―3大病態を把握する
心不全のマネジメント
慢性心不全例で,塩分と水はどこまで制限すべきなのか
杉浦 知範
1
,
木村 玄次郎
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科心臓・腎高血圧内科
pp.695-697
発行日 2008年4月10日
Published Date 2008/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103313
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ポイント
●心不全では心拍出量を代償的に維持するため,腎におけるNa+再吸収は亢進している.
●重症心不全では水分の体内貯留が起こり,低Na+血症が進行し,予後が悪化する.
●本邦では,軽症心不全では1日塩分摂取量を7g以下に制限するように勧告している.
●体液バランスを考えると「飲水」量は「尿」の量にほぼ等しい.
●心不全患者が腎機能障害を呈した場合は,予後が悪化する.
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