今月の主題 一般内科医が診る循環器疾患―3大病態を把握する
循環器疾患が疑われたときの診断の進め方
【循環器救急を心電図でどこまでわかるか】
めまい・失神(不整脈記録から)
丹野 郁
1
1昭和大学病院循環器内科
pp.613-618
発行日 2008年4月10日
Published Date 2008/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103296
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ポイント
●心電図は,めまい・失神を主訴とする患者において必須の検査である.
●心停止につながる危険な不整脈を見逃さないこと.めまい・失神などの症状は,危険な不整脈の前兆の可能性がある.
●心原性失神は予後不良な病態であり,循環器救急と考えるべきである.
●めまい・失神の原因となる徐脈性不整脈には,洞不全症候群と房室ブロックがある.
●めまい・失神を呈する幅の広いR波を示す頻拍は,循環器救急として治療しなければならない.
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