今月の主題 内科臨床に役立つ心療内科的アプローチ
心身症としての慢性身体疾患へのアプローチ
神経性食欲不振症への心療内科的アプローチ
河合 啓介
1
,
久保 千春
1
1九州大学大学院医学研究院心身医学
pp.2086-2089
発行日 2007年11月10日
Published Date 2007/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103016
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ポイント
●神経性食欲不振症は,個人の因子や現代の社会状勢を背景に,挫折体験などのエピソードが加わり発症する.
●面接では,体重の話題以外に,ストレスを適切に処理することができないことなども取り上げる.
●身体的に直ちに対処すべきものとして,①低血糖発作による意識障害,②歩行困難などの運動障害,③不整脈がある.
●慢性の低栄養状態の患者に栄養補給を急速に行うことは,むしろ危険である.
●専門医へ紹介するタイミングは,①体重が増加しない,②自傷行為,③著明な低体重.
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