今月の主題 最新ガイドラインに基づく喘息とCOPDの診療
扉
滝沢 始
1
1帝京大学医学部附属溝口病院第4内科
pp.1819
発行日 2007年10月10日
Published Date 2007/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102958
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気管支喘息もCOPDも日常臨床で遭遇することの多いコモンディジーズであり,しかも疫学調査によると確実に増加している.両者はともに閉塞性換気障害を示すため,歴史的にも概念の混乱がみられたが,近年の病態をめぐる研究の進歩をふまえて,最新の診療ガイドラインが相次いで公表された.また,新規の薬剤が使用可能となり,両疾患の診断と治療には一段と進歩がみられる.このような状況から,これらの疾患をいかに的確に診断し治療・指導するかが,一般臨床医にとっても重要な問題となってきている.
本特集では以上の観点から,まず,両疾患の病態の理解のために,疾患概念の歴史とガイドラインの現状を整理し,それぞれの疫学,そして病態の最新の考え方を概観した.
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