書評
不整脈―ベッドサイド診断から非薬物治療まで
栗田 隆志
1
1国循センター・心臓血管内科
pp.1749
発行日 2007年9月10日
Published Date 2007/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102954
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
評者は20数年前,レジデントとして赴任した国立循環器病センターにて本書の著者,大江 透先生に出会った.昼夜を問わず嬉々として患者のもとに赴き,精力的に診察する姿勢に惹かれ,評者は迷わず大江門下生の一人になった.先生は日頃より診療で得られた心電図や臨床所見を臨場感溢れるストーリーに仕上げ,ファイルに留めておられた.これが知る人ぞ知る「大江ノート」である.難解で興味深い心電図があると先生は必ず「大江ノート」を持って現れ,過去の症例と比較しながら病態の本質へと迫るのである.私たちは目の前で繰り広げられる大江ワールドの虜になった.
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.