今月の主題 消化器薬の使い方Update
扉
上野 文昭
1
1大船中央病院
pp.1647
発行日 2007年9月10日
Published Date 2007/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102914
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本号では,これまで何度か本誌の主題として取り上げられてきた「消化器薬の使い方」をupdateします.前回の企画から6年以上経過し,その間に開発された新薬や適応追加が承認された薬剤は少なくありません.また,わが国の診療にもEBMの概念が徐々に浸透し,経験だけで用いられていた薬剤は徐々に淘汰され,明確なエビデンスのある薬剤が重視されるようになってきました.
薬のエビデンスを知るうえで最も重要なことは,その薬剤が何を改善する効果があるのかをピンポイントに把握することです.漠然と適応症を知るだけでは不十分で,症状を改善するのか,検査値や画像所見を改善するのか,あるいは予後を改善するのかなどを的確にとらえる必要があります.もちろん,患者アウトカムに直結するエンドポイントが重要であることは言うまでもありません.
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