カラーグラフ 手で診るリウマチ(4)
変形性関節症(osteoarthritis),関節リウマチ(rheumatoid arthritis)
上野 征夫
1
1西村病院
pp.754-755
発行日 2003年4月10日
Published Date 2003/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102615
- 有料閲覧
- 文献概要
変形性関節症(osteoarthritis:OA)は,きわめてありふれた関節症である.ある年齢に達すると,皆この関節症をもっているといって差し支えない.ただし,症状の出る人と,出ない人がいる.症状はとりわけ女性に強く出る.40歳代,50歳代の女性で,手の先端部の関節に痛みを訴えてきたら,まず確率的にこの疾患と考えてよい.それほどに多い.
OAの関節症は,手の第1関節のDIP関節(distal interphalangeal joint)と,第2関節のPIP関節(proximal interphalangeal joint)に現れる(図1).
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.