特集 臨床研修コアスキル
経験すべき診察法・検査・手技
基本的な臨床検査と画像診断法
血清検査(感染症関連検査)
中村 良子
1
1昭和大学藤が丘病院臨床病理科
pp.216-221
発行日 2003年11月30日
Published Date 2003/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102367
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
達成目標
・検体採取時の注意と保存法:免疫グロブリン製剤が投与されていないことを確認し採取する.採取した検体は-20℃以下に保存し,ペア血清を同時に検査する.
・検査法の選択:スクリーニング検査か確認検査か,検査の目的に合った検査法を選択する.
・抗体価の判定および検査結果の解釈:原則として急性期および回復期のペア血清で4倍以上の特異抗体の上昇があれば有意とする.ただし単一血清で診断する場合は,特異的IgMを証明する.交差反応,非特異反応による偽陽性および偽陰性が起こりうること,急性期には抗体陰性が少なくないこと,免疫能低下の場合は抗体上昇が認められないことがあるなどを理解しておく.
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.