今月の主題 肺炎
よくみられる呼吸器感染症の診断と治療
輸入呼吸器感染症の診断と治療
亀井 克彦
1
1千葉大学真菌医学研究センター
pp.2082-2085
発行日 2003年12月10日
Published Date 2003/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102321
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ポイント
・輸入呼吸器感染症のなかでは,真菌症が重要な役割を演じているが,これらの輸入真菌症はコクシジオイデス症をはじめとして,一般の真菌症に比べて病原性・感染力が強い.
・輸入真菌症の診断では,流行地への訪問・滞在歴の確認が不可欠である.わずか数時間の訪問でも,あるいは30年前の滞在でも無視できない.
・培養検査は重要だが,感染事故が起きる可能性があるため,検査室との綿密な連携(情報提供など)が必要である.
・コクシジオイデス症,ヒストプラズマ症などでは,全身播種型の予後はきわめて不良である.
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