今月の主題 消化器疾患のエビデンスとエキスパート・オピニオン
胆・膵疾患
胆囊ポリープの経過観察と治療適応
板倉 勝
1
,
西崎 泰弘
1
1東海大学東京病院消化器肝臓センター
pp.1578-1580
発行日 2003年9月10日
Published Date 2003/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102214
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ポイント
・胆囊ポリープは腹部超音波検査で見いだされる胆囊の異常所見のなかでは最も頻度が高い.
・胆囊ポリープの多くはコレステロールポリープと腺腫であり,稀なものとしては炎症性ポリープ,過形成性ポリープなどがある.そのほかの胆囊隆起性病変には腺筋腫症があり,いずれも癌との鑑別を要する.
・癌以外の胆囊隆起性病変は,無処置で経過観察が可能である.
・良性胆囊ポリープと胆囊癌との鑑別には,超音波検査で明らかになるポリープのサイズ,形態,内部構造の把握が重要である.
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