特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第7集
免疫学的検査
免疫血液学的検査
血液型試験
村上 純子
1
1聖母大学看護学部
pp.470-473
発行日 2005年11月30日
Published Date 2005/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101872
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臨床上の重要性
医療の現場で血液型試験を実施するのは,輸血を前提とする場合と,妊娠した場合である.前者は,血液型不一致による輸血事故を未然に防ぐ目的で,後者は母児間の血液型不一致による種々の合併症に備える目的で実施される.これらの目的を達成するために必要な血液型試験は,ABO式血液型とRho(D)血液型の2種類である.
ABO式血液型試験は,赤血球上の抗原の有無を調べるオモテ試験と,血清(血漿)中の抗体の有無を調べるウラ試験を行って判定する.Rh式血液型は,C,c,D,E,eの5つの抗原が知られているが,なかでもD抗原は抗原性が強いので,輸血前の血液型試験で確認しておく必要がある.
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