特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第7集
免疫学的検査
感染症関連検査
ウイルス関連検査
抗HTLV-1抗体,HIV-1,HIV-2
小田原 隆
1
1東京大学医科学研究所附属病院感染免疫内科
pp.376-379
発行日 2005年11月30日
Published Date 2005/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101836
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ヒトT細胞白血病ウイルス(human T-cell leukemia virus:HTLV)-1とヒト免疫不全ウイルス(human immunodeficiency virus:HIV)はともに持続感染するレトロウイルスで,よく似た粒子構造を持っている.感染の有無を検査する抗体検査は,ウイルスの構造蛋白に対する抗体産生をみる検査で,どちらのウイルスもスクリーニング検査に酵素免疫測定法(EIA,CLEIA)や粒子凝集(particle agglutination:PA)法が用いられ,確認検査にWestern blot(WB)法が用いられている.HTLV-1は血漿中にフリーのウイルスが検出できないのに対して,HIV-1では血漿中のウイルスRNAを遺伝子増幅によって検査することができる.
以下,それぞれのウイルスに分けて,検査のポイントを解説する.
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.