特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第7集
DPC時代に向けた臨床検査
尤度比,ノモグラムの使い方―検査の臨床疫学Ⅲ
島田 利彦
1
1藤田保健衛生大学医学部一般内科
pp.27-30
発行日 2005年11月30日
Published Date 2005/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101716
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尤度比とは検査の性能を表すもう一つの方法であり,感度・特異度などの情報を一つの数値にまとめたものである.尤度比を用いることにより,恣意的なカットオフで切り分けられた正常か異常かという単純な分類を越えて,臨床の現場で検査結果を用いることができるようになる.
オッズ
尤度比はオッズを用いて表されるため,まず確率とオッズの関係について知る必要がある.オッズはある事象が起こる確率を,その事象が起こらない確率で割った“起こりやすさ”を示す比であり,
オッズ=ある事象が起こる確率/(1-ある事象が起こる確率)
逆に,
ある事象が起こる確率=オッズ/(1+オッズ)と表すことができる.
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