今月の主題 ベッドサイドの免疫学-免疫疾患に強くなるために
免疫系のしくみとネットワーク-免疫疾患を理解するためのミニマル・エッセンス
抗原認識のメカニズム
塚本 博丈
1
,
西村 泰治
1
1熊本大学大学院医学薬学研究部免疫識別学分野
pp.890-893
発行日 2006年6月10日
Published Date 2006/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101630
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ポイント
T細胞はT細胞抗原受容体(TCR)を介して,自己MHCに提示された非自己ペプチドを複合体の形で認識する(MHC拘束性).
CD8+キラーT細胞は,MHC-Ⅰにより提示された細胞質あるいは核蛋白質由来のペプチドを,CD4+ヘルパーT細胞は,MHC-Ⅱに提示された細胞外由来蛋白質を認識する.
MHC分子のペプチド収容溝には多型が存在し,結合できる抗原ペプチドの構造およびTCRの抗原認識に影響を与える.
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