特集 Common Disease インストラクションマニュアル―患者に何をどう説明するか
消化器疾患
急性肝炎
山田 春木
1
,
三浦 英明
1
1社会保険中央総合病院内科
pp.165-167
発行日 2006年11月30日
Published Date 2006/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101501
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ほとんどの急性肝炎は,安静を守るだけで完治する.急性肝炎と判明したら医者は余分な薬を出さないこと,患者は民間薬に安易に走らないことを徹底したい.急性肝炎の2%が増悪し劇症肝炎となる.劇症化の懸念が消えるまでしっかりフォローすることが急性肝炎診療の根幹である.これまで健康で医者にかかることなど無縁だった急性肝炎の患者をつなぎ止める手段は,薬を出すことではなく,現状と検査の目的をはっきり説明し信頼感を得ることである.
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