今月の主題 理解しよう! 下痢と便秘
下痢の一般的治療
感染性下痢で抗菌薬投与はどのような場合に必要か?
柳 秀高
1
1ウェイクフォレスト大学感染症科
pp.2006-2007
発行日 2006年12月10日
Published Date 2006/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101430
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ポイント
下痢に対して必要なのは水・電解質異常に対する配慮であり,便培養,抗菌薬投与は対象を選んで行う.
ウイルス性腸炎には不要だが,細菌性腸炎には抗菌薬を基本的に投与する,という態度は間違いである.
抗菌薬投与は効果と副作用を天秤にかけて決めるため,下痢が改善傾向にあれば投与しないが,悪寒戦慄を認め,菌血症を疑うような場合は投与するなど,たとえ同じ起因菌であっても,対応が異なる場合もある.
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