今月の主題 消化器内視鏡治療の現在
食道疾患
逆流性食道炎の内視鏡治療
樋口 和秀
1
,
岡崎 博俊
1
,
藤原 靖弘
1
1大阪市立大学大学院消化器器官制御内科学・内視鏡センター
pp.1278-1281
発行日 2006年8月10日
Published Date 2006/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101312
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ポイント
逆流性食道炎の治療には,薬物治療,手術療法および内視鏡的治療がある.
逆流性食道炎に対する内視鏡的治療には,縫合法,焼灼法,局注法の三種類がある.
本邦においては,縫合法,焼灼法が導入されており,EndoCinchTMは保険収載されている.
内視鏡治療の特徴は,手術に比較して低侵襲であること,再治療が可能であること,約50~70%の患者は薬物治療から離脱できることである.
内視鏡治療の今後の課題は,長期予後がまだ明らかになっていない点で,さらなる検討が必要である.
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