Japanese
English
特集 消化器良性疾患の手術適応—最近の考え方
逆流性食道炎
Operative indication of reflux esophagitis
幕内 博康
1
,
町村 貴郎
1
,
三富 利夫
1
Hiroyasu MAKUUCHI
1
,
Takao MACHIMURA
1
,
Toshio MITOMI
1
1東海大学医学部第2内科
pp.453-459
発行日 1989年4月20日
Published Date 1989/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210326
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逆流性食道炎は古くから問題となってきた疾患であるが,最近,診断面では色素内視鏡,24時間pH測定などが行われるようになり,治療面ではシメチヂンなどが開発され進歩した.
逆流性食道炎は元来保存的に治療すべきもので手術適応は極めて少なく,逆流性食道炎症例の0.6〜0.7%にすぎない.治療方針の決定にあたっては上部消化管X線造影,内視鏡,食道内圧pH測定などが行われるが,発生機序を理解し,何を調べるかを知って検査に当らねばならない.手術適応は,保存的治療を6ヵ月以上行っても,びらんや潰瘍,狭窄,出血などが改善しなかったり再発するものである.術式の選択にも注意すべき事項があり,術後の逆流性食道炎にも種々の問題点がある.
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