特集 外科患者・薬物療法マニュアル
Ⅳ.併存疾患をもつ外科患者の薬物療法
6.肝・胆・膵
慢性肝炎・肝硬変
大西 弘生
1
,
武藤 泰敏
1
1岐阜大学医学部第1内科
pp.826-828
発行日 1986年6月10日
Published Date 1986/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209401
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肝臓は生体内で最大の実質臓器であり,また大きな予備能力を有している.しかし,慢性肝炎,肝硬変などの肝障害患者は,この肝予備能の低下を認め,手術侵襲により,術後肝機能の悪化,あるいは肝不全に陥ることがしばしば認められる.したがつて,これら患者の手術にあたつては,一般肝機能以外に可能な範囲で種々の検査を施行し,その原因と病態を把握し,術後肝不全の防止につとめる.
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