進展する地域医師会の公衆衛生活動
安房医師会の総合検診活動(3)—これまでの検診結果とその活用
山田 教和
1
,
青木 謹
1
,
原 久弥
1
,
高橋 金雄
2
Norikazu YAMADA
1
,
Hitoshi AOKI
1
,
Kyuya HARA
1
,
Kaneo TAKAHASHI
2
1安房医師会地域医療
2安房医師会病院地域医療部
pp.792-793
発行日 1990年11月15日
Published Date 1990/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902921
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青木 先輩たちの築き上げた検診活動を発展させ,それを住民のために活用することが私ども現役の務めです.それは,検診の受診状況を常に把握し,受診率向上を考えること,毎年集積されるデータの中から,住民の不健康部分を分析し,因果関係を解明すること,などではないでしょうか.千葉大学で同級であった小倉敬一館山保健所長(当時)から,「安房医師会の検診は宝の山だ.住民へのフィードバックも考えなければならない」と助言されましたので,同じく同級の千葉大学看護学部の野尻雅美教授にお願いして検診データをまとめております.それを,関東農村医学会で発表しており,5年目の今年は「胃がんの死亡統計」と「総合検診の成績」の2題を発表しました.
「胃がんの死亡統計」の対象は,館山・鴨川両保健所管内の安房郡市2市8町1村の昭和56年より63年までの胃がん死亡者773名(男性489名,女性284名)で,これを中心に調査分析しました.
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