特集 公衆衛生におけるNPOの役割
NPO弥栄発生活リハビリネット—やまさとだより
阿部 顕治
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1NPO弥栄発生活リハビリネット
pp.819-822
発行日 2002年11月15日
Published Date 2002/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902850
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グループホーム“ふじいさんち”の朝は早い.朝もやがたつ5時過ぎ,スタッフは自宅で排泄に苦労されたIさんをそれとなくトイレに誘導し,義歯が気になるYさんの口腔ケアを始めます.“ふじいさんち”は見晴らしのよい斜面に立つ民家です.元「藤井さん」の家でしたので名前をそのまま“ふじいさんち”としました.朝食の準備では両眼視力のないMさんが芋の皮むきを手伝い,重い認知障害があるSさんがご飯もおかずもお構いなしに配膳してくれます.10分で食べてしまう人,皆が食べ終わるころやっと起き出して2時間近くかけて食べている人がいます.それぞれの朝が始まります.ここではお互いの「間」を気遣いながらも,時間がゆっくりと流れます.
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