連載 今,改めて「公衆衛生看護」・2
公衆衛生看護の活動方法論(その2)—地域社会の仕組みをとおして考える
池田 信子
1
1秋田県国民健康保険団体連合会
pp.120-121
発行日 2002年2月15日
Published Date 2002/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902673
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今,市町村保健婦・保健士(以下,保健婦)の活動は,少子化,高齢化,低迷する経済の影響をまともに受けた現場の中で,従来の保健事業の大胆な見直し,新体制の構築,モデル事業や研究事業結果の検証などを通して,健康なまちづくりの将来像をどのように描くかの課題を背負っている.
現状の保健婦が,地域の住民ニーズに対応した公衆衛生看護活動の展開を課題とする時の背景には,二つの要素が考えられる.一つは激動する社会の中で生活している住民の健康を阻害する因子が複雑に変化していること.もう一つは,活動内容が,住民の生活現場と乖離していることである.今,その波が一気に押し寄せている.
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