連載 公衆衛生院からの発信・10
特定研修
国包 章一
1
1国立公衆衛生院水道工学部
pp.752-753
発行日 2000年10月15日
Published Date 2000/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902385
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特定研修は特別課程と同様に国立公衆衛生院が行っている短期の研修であるが,いくつかの点で特別課程とは異なっている.特定研修では,総合的な知識や技術というよりも,むしろ行政ニーズの高い特定の今日的な問題についての知識や技術の習得を目的としている.そのため,修業期間は1〜2週間程度と短い.また,特定研修の各コースは,少なくとも年1回は開催している.
本院において特定研修を実施するようになったのは平成2年度からで,このとき保健情報処理技術研修コースを初めて開いた.その後,平成4年度からはエイズ対策研修コースを,8年度からは歯科衛生士研修コースを開くようになった.さらに,10年度からは介護サービスマネジメント行政研修コースと水道クリプトスポリジウム試験法実習コースを,11年度からは感染症集団発生対策研修コースと新興再興感染症技術研修コースを,それぞれ新たに開くようになった.このようにして,現在では7コースの特定研修を実施しており,年間の修業者数で比較する限り,特定研修は特別課程をはるかに凌ぐまでになっている.
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