特集 地域におけるたばこ対策の取り組み
東京都分煙化ガイドラインとその後の展開
穴田 和男
1
1東京都衛生局健康推進課
pp.787-789
発行日 1999年11月15日
Published Date 1999/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902180
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経緯
東京都が「分煙化ガイドライン」を策定するきっかけとなったのは,「健康づくり都民会議」の活動である.
健康志向の高まりの中で,都民の健康づくり運動を積極的に展開していくため,都は,平成3年,都民・民間・行政が一体となって健康づくり運動を推進していく組織として「健康づくり都民会議」(会長:都知事)を設置した.都民会議では,平成5年2月,都民の健康づくりの行動指針として「いきいき都民の健康づくり行動計画」を策定したが,この中で,喫煙対策についても,活動目標や公私の役割分担などの指針を示している.都では,既に,平成2年度から「喫煙と健康のシンポジウム」を開催するなどの取り組みを行ってきていたが,これを受けて,平成7年度から喫煙対策に本格的に取り組むことを「東京都総合3か年計画」で計画化し,まず「分煙化」の事業として,1)都立施設の100%分煙化,2)公共の場の分煙化推進,3)喫煙と健康のシンポジウムの開催を決定した.
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