報告
働く女性の子育て支援に関する研究—育児休業取得の実態と問題点
山内 葉月
1
,
松崎 久恵
2
,
涌井 忠昭
3
,
原田 規章
4
1山口大学医療技術短期大学部
2山口大学医学部附属病院
3宇部短期大学
4山口大学医学部衛生学教室
pp.590-593
発行日 1999年8月15日
Published Date 1999/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902136
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育児と仕事の両立を目指す女性が増加している.その一方で,女性の就業継続を困難にする最大の理由に育児が挙げられている.平成4年の就業構造基本調査によれば,25〜34歳の女性の離職者の約3割が育児を理由とする離職であった1).このように,女性労働者に対する育児支援の必要性は非常に高い.
1992年に育児休業法が施行されておよそ6年が経過した.その間には制度の普及状況や利用率について,いくつかの調査報告2,3)がみられる.しかし,制度の利用状況を利用者側の意識の面から検討した調査研究は十分とはいえず,その状況にはなお不明の点が多い.そこで,アンケート調査により育児休業取得の実態と問題点を明らかにすることで,働く女性の子育て支援に関する知見を得ることを目的とする研究を行った.
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